鈴木淳子作ロックグラス

ハープを弾く女性、バイオリンを弾く男性、チェロを弾く男性が彫られたロックグラスです。絵付けをほどこしたシールをガラス面に貼り、スリガラスにする部分を切り取って、その部分をダイヤモンドでカットするというとても手の込んだ技法で作られています。
鈴木淳子は福岡県柳川市生まれで、1984年から日本伝統工芸硝子による絵画の表現をほどこした彫刻硝子工芸作品を発表しています。1985年からは全国の百貨店美術工芸サロンで巡回個展を開催しています。ガラスウェアのデザインから製作までを手掛けて幅広く活動しています。
現代手工芸作家協会常任理事を務めています。
琥珀色が非常に美しいモーゼルのビアジョッキになります。木の穴からのぞいているふくろうが彫られています。カガミクリスタルの松浦松夫氏の柔らかいふくろうとはまた違い、きりっとした中にも落ち着いた自然なラインが出ていると思います。
江戸切子の一つ花切子と呼ばれる製品です。左側はバラが側面全体に彫られ、右側は藤が彫られています。このような複雑なカットは、熟練した職人の中でもさらに熟練を要する技術が必要です。
カガミクリスタルに所属している作家、松浦松夫氏の作品です。松浦氏は日展会友で、日本ガラス工芸協会会員です。1944年生まれで、1962年に各務クリスタルに入社しています。日展には1969年に初入選を果たしています。以後様々な賞を受賞し、審査員もつとめている方です。
この器は、非常に柔らかい表情でカットがほどこされたふくろう絵の酒器です。ふくろうの温かいフォルム、木の自然な伸び具合、どれをとっても超一級の腕前をいかんなく発揮しています。
エーゲルマンというドイツのメーカーの製品です。デパートで製作実演している現場で買いました。彫った作家の名前を底に入れてもらっています。左側はお城で、右側が鹿、この二つは両方の器の裏表に描かれています。
これは、横浜開港祭で、全国を巡回して売っている方の作品です。色ガラスにスリガラスカットをしたガラスは、体験教室などでもたまに見かける手法です。これもおそらく、まず、ビニール地のシールの上に絵を描き、それのスリガラスにする部分を切り取って器の側面に貼り付け彫ったものと考えられます。
江戸切子組合に頼んで製作してもらったメルヘンタッチのビアジョッキです。底に江戸切子のカットがほどこされ、側面にはメルヘン調の様々なものが彫られています。右側の写真は、ふくろうのアップです。
モーゼルのビアジョッキです。このガラスは蛍光灯の下では青く、白熱光の下では紫色に変わります。カットの美しさもさることながら色の美しさ、シェイプの美しさ、どれをとっても申し分ないものです。
江戸切子を製作している方たちが花切子というジャンルの作品として製作している製品です。手前にキキョウの花が、奥にぶどうが描かれています。
ガラス館では、マイセンやモーゼルといった世界ブランドガラスから、日本のガラス作家の作品、そして、江戸切子にいたるまでのさまざまな方面の作品を展示いたします。ここに展示されている作品は、高くても二万円ぐらいのものまでで、一番安いものは五百円というものもあります。しかし、値段のことを考えるのは買うときだけでいいのです。うちに届いたら思う存分その器を楽しめばいいのですから。
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