窯変の花入です。陶蔵氏は、現在は登り窯をしようしていますが、以前は穴窯を使用していました。この花入は、穴窯を使用していたころの作品です。登り窯の計算された焼かれ具合と違い穴窯で焼いたこの作品では、窯変という言葉どおり、計算できない火と灰の芸術作品となっています。右側面には、積もった炭の跡が残っています。
香炉です。頭に雄鶏がついています。側面に彫ってあるのは陶蔵の「陶」の字です。裏側に「蔵」の字が彫ってあります。自分の字を篆刻の字体で作品にしてしまうあたり、小西氏のアイデアの豊富さがうかがえます。
小西陶蔵氏は、日本工芸会正会員の備前焼陶芸家です。昭和22年生まれで、日本伝統工芸展に初出品、初入選を果たしています。その後数多くの賞を受賞、個展も数多く開催しています。最近では、平成16年に日本橋三越で個展を開いています。
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小西陶蔵美術館